方言「よこいとる」を解説

「よこいとる」は岐阜県の方言だよ。

「よこいとる」は、標準語の『変だ』『腐っている』と同じ意味だよ。

例えばね、食べ物が古くなって味がおかしくなっちゃった時に、「このお菓子、よこいとるわ」と言うんだよ。

これは「このお菓子、変だよ」や「このお菓子、腐っているよ」という意味になるんだ。

また、誰かの行動が普通じゃないと思った時にも、「あの人、ちょっとよこいとるんじゃない？」と言うことがあるよ。

これは「あの人、ちょっと変じゃない？」という意味だね。

まず、「よこいとる」という言葉は、もともと「横行とる」という言葉が変化したものであるという説があります。

「横行」とは、本来「常軌を逸している」や「普通ではない」といった意味合いを持ち、それが時間を経て簡略化され、「よこいとる」となったとされています。

また、別の見解としては、「よこいとる」が「横になっている」という意味から転じて、物事が正常な状態ではない、つまり「変だ」や「腐っている」という意味で使われるようになったという考え方もあります。

いずれにせよ、「よこいとる」という表現は、岐阜県の独特な文化や言葉の背景の中で発展してきた言葉です。

このパン、なんか変な匂いするんやけど。

ええ、そうなん？捨てなあかんな。

この牛乳、なんか匂いがするで。よこいとるんとちゃう？

この牛乳、何か匂いがしますね。腐っているのではないですか？

あの人の言うこと、いつもよこいとるような気がするわ。

あの人の言うこと、いつも変だと思います。