方言「やざがねぁ」を解説

「やざがねぁ」は秋田県の方言だよ。

「やざがねぁ」は、標準語の『だめだ』『悲しい』と同じ意味だよ。

「らちがあかない」に由来する語形であると考えられています。

秋田の方言では、本来ラ行音であったものがヤ行音にかわって生じた語がいくつか見られます。

また、カ行音とタ行音が濁音化するという特徴もあります。さらに、東北方言では、格助詞「が」は省略されるか、現れる場合でも弱化してしまいます。

また、「ない」のような連母音aiを含む語は、aiが融合して「ね」、「ねぁ」となります。

こうして「らちがあかない」は、「やじぁあがねぁ」に変化することになります。

この「やじぁあがえねぁ」が「やじゃがねぁ」に変化し、さらに拗音「じゃ」が直音化して「ざ」となり、「やざがねぁ」に生じたと考えられています。

「悲しい」や「やるせない」といったマイナスの事態から引き起こされる感情をも表すようになっています。

そんたごどしぇばやざがねぁ

そんたごどしぇばぇばやざがねぁ

そんなことをしたらだめだ