方言「おひなる」を解説

「おひなる」はどこの言葉?

方言クマ
方言クマ

「おひなる」は岩手県の方言だよ。

「おひなる」は標準語で?

おひなる

  標準語で、『起きる』、『目覚める』の尊敬語

方言ハチ
方言ハチ

「おひなる」は、「起きること」をもっと丁寧に言いたい時に使う言葉なんだ。

「おひなる」はどういう意味?

「おひなる」は起きる、目覚めるの尊敬語です。
お起きになる、お目覚めになると同じように使います。

方言イヌ
方言イヌ

例えばね、お友達がまだ寝ていて、それを優しく起こしたい時に、「おひなる時間だよ」と言えば、すごく丁寧で優しい感じがするでしょ?

岩手県では、そんな感じで「おひなる」を使うんだ。

簡単に言うと、「おひなる」は、「起きる」っていう動作を、もっとお行儀よく、優しく表現する言葉です。

「おひなる」の語源・由来

方言博士
方言博士

「御昼成る」という言葉から来ていると言われています。

昔の人々は、昼になると起きる生活をしていたことから、このような表現が生まれたのです。

ですから、「おひなる」とは、文字通りには「昼になる」を意味していますが、岩手県の方言では「起きる」という意味で使われています。

方言博士
方言博士

「御昼成る」は室町時代から江戸時代にかけて用いられていたそうです。
それが口語的なものとして、「おひるなる」、「おひなる」も使われていたそうです。

室町時代に御所に使える女房たちによって使用され始めた女房詞に由来しています。

助手ヒヨコ
助手ヒヨコ

対になるのは、「御夜」で、「寝る」の尊敬語です。

「おひなる」の使い方

方言ネコ
方言ネコ

旦那さん、そろそろ、おひなてくなんしぇ

方言ペンギン
方言ペンギン

ありがとう、よく寝たよ。

「おひなる」の例文

方言ゾウ
方言ゾウ

そろそろ、おひなてくなんしぇ

標準語ウサギ
標準語ウサギ

そろそろお起きになってください。

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