方言「なから」を解説

「なから」はどこの言葉?

方言クマ
方言クマ

「なから」は群馬県の方言だよ。

「なから」は標準語で?

なから

  標準語で、『ほとんど』

方言ハチ
方言ハチ

「なから」は、標準語の『ほとんど』と同じ意味だよ。

「なから」はどういう意味?

「なから」は「ほとんど」という意味です。

方言イヌ
方言イヌ

「たくさん」「かなり」「とても」ということ表す時にも使われるよ。

「なから」は埼玉県でも使われます。

「なから」の語源・由来

方言博士
方言博士

「半ら」(「ら」は漠然と場所を示す接尾辞)で「ほぼ半分」がもともとの意味です。

主に平安時代に使われ、はじめ、量・長さ・大きさなどの物理的な量について、後にはさらに、物事の程度についても、全体のほぼ半分であることを表しています。

方言博士
方言博士

方言ではより程度の高いことを表す方向に変化して、「大体」「ほとんど」の意味となり、さらには、全体の量を前提とせず、通常以上であること、絶対的に程度の高いことを表すようになりました。

助手ヒヨコ
助手ヒヨコ

この経緯は「なかなか」という言葉と類似しています。

「なから」の使い方

方言ネコ
方言ネコ

仕事はなからできたいね

方言ペンギン
方言ペンギン

そうか、よかったね。

なからやったら、あとちょっとで終わるね。

「なから」の例文

方言ゾウ
方言ゾウ

仕事はなからできたいね

標準語ウサギ
標準語ウサギ

仕事はほとんどできたよ

方言ゾウ
方言ゾウ

花粉がなから飛んでるね

標準語ウサギ
標準語ウサギ

花粉がたくさん飛んでるね

方言ゾウ
方言ゾウ

その車、なからしたんじゃねん?

標準語ウサギ
標準語ウサギ

その車、かなり高かったんじゃないか?

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