「いてこます」はどこの言葉?
「いてこます」は大阪府の方言だよ。
「いてこます」は標準語で?
いてこます
標準語で、『やっつける』
「いてこます」は、標準語の『やっつける』と同じ意味だよ。
「いてこます」はどういう意味?
「いてこます」は「やっつける」という意味です。
例えば、テストで難しい問題が出たときに、「この問題、いてこました!」って言うと、「この問題、やっつけた!」という意味になるんだよ。
スポーツで相手チームと試合をして勝ったときにも、「相手チームをいてこました!」と言うことがあるね。
それは「相手チームをやっつけた!」という意味だよ。
「いてこます」っていうのは、何かをがんばって乗り越えるときに使う言葉です。
大阪の人たちは、困難に立ち向かってがんばるときによく使います。
「いてこます」の語源・由来
一つの説は、「行ってかます」という言葉が変化したものだといわれています。
「かます」とは動作や行動で相手がひるむように衝撃を与えること。
「行って一発かます」がなまって「行ってかます」「いてこます」と変化していったと推測されます。
もう一つの説は、岸和田のだんじりの引き回しが由来だという説もあります。
岸和田だんじりは、江戸時代から300年以上続く由緒ある祭です。
江戸時代中期の岸和田藩主が豊作を祈願し、稲荷祭を行ったことがはじまりだと伝えられています。
だんじりの引き回しでは、だしを担ぎながら高速で回転します。
走って行って突っ込んで回すという祭りの中の一連の動作を、つづめていくといてこますとなったと考えられているのです。
また、別の説として、大阪府の方言で「いてまう」が「いてこます」に変化していったとする説もあります。
「いてまう」は、標準語で「やっつけられる」を意味する言葉です。
「いてこます」の使い方
昨日のサッカーの試合、見た?我々のチームが相手をいてこましたで!
見た見た、すごかったな。あんな強いチームをいてこますなんて、なかなかできひんで。
ほんまや。特に後半の攻撃はめっちゃいてこましてたわ。
そやね。次の試合もこの調子でいてこましてくれたらええなあ。
「いてこます」の例文
今日のテスト、めっちゃ難しかったけど、なんとかいてこましたわ。
今日のテストはとても難しかったけれど、なんとか乗り越えることができました。
昨日のバイト、忙しすぎてクタクタやったけど、なんとかいてこました。
昨日のアルバイトは忙しすぎて疲れ果てていたけれど、なんとかやり遂げることができました。
来週の試合、強い相手やけど、絶対いてこますで!
来週の試合は強い相手ですが、絶対に勝つつもりです!