方言「いぎなり」を解説

「いぎなり」は宮城県の方言だよ。

「いぎなり」は、標準語の『〈程度・量ともに〉たいへん』『とても』『すごく』と同じ意味だよ。

共通語の「いきなり」は「突然」ということだから、宮城県の人が「いぎなり」って言ったら、

どっちのことかよく聞きとらないといけないね。

この表現の由来や語源について考えると、具体的な起源ははっきりとしていませんが、幾つかの可能性を考察することはできます。

まず、一説には「いぎなり」という言葉は、「意外に」や「意気に」といった言葉が変化したものとされています。

これらの言葉はもともと驚きや予想外の事態を表す際に使われることが多く、「予想外に大きい」「思いのほか」というニュアンスから、「たいへん」「とても」「すごく」という意味を持つようになったと考えられます。

別の考察としては、「いきなり」という標準語の言葉が地域によって音変化し、「いぎなり」となった可能性も指摘されます。

「いきなり」は突然の意味を持ちますが、この突然性が強調される形で、「非常に」という意味を帯びるようになったのかもしれません。

どちらの説も、日常会話の中で自然に使われるようになった結果、現在のような意味を持つようになったと考えられます。

いぎなり美味しい

いぎなりはえごだ

とてもはやいね

いぎなりがおた

たいへんくたびれた