方言「いだまし」を解説

「いだまし」はどこの言葉?

方言クマ
方言クマ

「いだまし」は宮城県の方言だよ。

「いだまし」は標準語で?

いだまし

  標準語で、『惜しい』『もったいない』

方言ハチ
方言ハチ

「いだまし」は、標準語の『惜しい』『もったいない』と同じ意味だよ。

「いだまし」はどういう意味?

「いだまし」は惜しいという意味です。

方言イヌ
方言イヌ

「いだまし」は、何かもったいないことがあった時につかうんだね。

「いだまし」は山形県や福島県でも使われます。

「いだまし」の語源・由来

方言博士
方言博士

「いたむ」(痛む・傷む)と同語源の「いたはる」から「いたはし」(労し)を経て、「いたまし」に転じたものです。

「いたはし」は、古く奈良時代から「気の毒だ、ふびんだ」「病気・苦労・心労で苦しいさま」の意味で用いられ、本質的に「自己や相手について心を砕く、心を痛める」意味を持ちます。

それが地方に伝わって、大切なものを失うことに対する心の痛みを表す方言となりました。

方言博士
方言博士

『仙台浜萩』に、「いたましひ痛敷 おしひ」と仙台特有の方言としてあります。

助手ヒヨコ
助手ヒヨコ

現代の標準語にも受け継がれていますが、単に「気の毒だ、ふびんだ」というよりは、大事故などあまりにも悲惨で目をそむけたくなるような状況をいう場合に使われることが多いです。

「いだまし」の使い方

方言ネコ
方言ネコ

ほいづ、おれちゃもけろ。

方言ペンギン
方言ペンギン

いだましーがらやんだ

「いだまし」の例文

方言ゾウ
方言ゾウ

あど少しででぎだども、やれねぁして、いだましごどした

標準語ウサギ
標準語ウサギ

もう少しでできたのにやれなくて惜しいことをした

方言ゾウ
方言ゾウ

まんねんひづ川さおとしてしまっていだまし

標準語ウサギ
標準語ウサギ

万年筆を川に落としてしまってもったいない

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