方言「ふだ」を解説

「ふだ」はどこの言葉?

方言クマ
方言クマ

「ふだ」は宮城県の方言だよ。

「ふだ」は標準語で?

ふだ

  標準語で、『たくさん』『豊富に』

方言ハチ
方言ハチ

「ふだ」は、標準語の『たくさん』『豊富に』と同じ意味だよ。

「ふだ」はどういう意味?

「ふだ」は「たくさん」「たっぷり」という意味です。

方言イヌ
方言イヌ

「ふだふだ」と重ねて使うと、数が多いことを更に強調する意味なんだって。

「ふだ」は山形県や福島県でも使われます。

「ふだ」の語源・由来

方言博士
方言博士

「多いさま」を意味する古語「ふさに」の転と言われていますが、「物事が絶え間なく続くさま

」の意味の古語「不断」が転じたものではないでしょうか。

方言博士
方言博士

標準語にも継承されている「常々」「いつも」の意味は、室町時代ごろに生まれました。

方言で用いられる意味は、「物事が絶え間なく続くさま」を量的観点からとらえ直すことによって派生したものと考えられています。

助手ヒヨコ
助手ヒヨコ

現代では、「ふんだん」と「ふだん(普段)」は別語として意識されていますが、同じ語源になります。

「普段」という表記は、明治時代以降の当て字です。

「ふだ」の使い方

方言ネコ
方言ネコ

ふだにござりすから、なんぼでも食べさえ

方言ペンギン
方言ペンギン

ああ、そうか。ほんなら遠慮せずにいただくわ。

ふだにござりすって言うてくれてありがとな。

こんなに美味しいもんがいっぱいで、しあわせだね。

「ふだ」の例文

方言ゾウ
方言ゾウ

ふだにござりすから、なんぼでも食べさえ

標準語ウサギ
標準語ウサギ

たくさんありますから、いくつでも食べなさい

方言ゾウ
方言ゾウ

んまぇものふだにあっからながよぐたべさいん

標準語ウサギ
標準語ウサギ

おいしいものがたくさんあるから仲良く食べなさい

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