方言「こわい」を解説

「こわい」はどこの言葉?

方言クマ
方言クマ

「こわい」は北海道の方言だよ。

「こわい」は標準語で?

こわい

  標準語で、『疲れてきつい』

方言ハチ
方言ハチ

「こわい」は、標準語の『疲れてきつい』と同じ意味だよ。

「こわい」はどういう意味?

「こわい」は疲れてきついさまを表す方言です。

方言イヌ
方言イヌ

だるいときに「こわい」って言うんだね。

「こわい」は宮城県や山形県、福島県でも使われています。

「こわい」の語源・由来

方言博士
方言博士

「硬い」ことを意味する古語「こはし」からです。

「こわい」の原義は、もち米で炊いた粘り気のある「おこわ」や、しなやかでないさまを形容する「ごわごわ」に垣間見ることができます。

古典では「硬い」から「強い、猛々しい」「強情である」などの意味が生まれ、やがて『日葡辞書』に「比喩として、骨の折れること。苦痛、恐怖などの種になること」とあるように「恐ろしい」の意味が生まれます。

「骨の折れること」は、方言の「難儀だ、疲れる」という意味との関連がうかがえます。

方言博士
方言博士

『仙台浜萩』に「こはひくたびれしこと。江戸にてこはひといふは恐ろしき也。よはった」

と江戸語との違いが鮮明に記されています。

助手ヒヨコ
助手ヒヨコ

それから二百年あまり経ちますが、若い世代を除き、東北地方の大半では相変わらず「恐ろしい」という意味での「こわい」は受け入れられていません。

「こわい」の使い方

方言ネコ
方言ネコ

雪なげしたら、あーこわい

方言ペンギン
方言ペンギン

ああ、雪なげはなまらしんどいよな。でも、やっぱり冬の仕事だから仕方ないね。

「こわい」の例文

方言ゾウ
方言ゾウ

雪なげしたら、あーこわい

標準語ウサギ
標準語ウサギ

雪除けをしたら、ああきつい

方言ゾウ
方言ゾウ

あー、こわくてあど歩がんね

標準語ウサギ
標準語ウサギ

疲れてもう歩けない

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